だから兄さんは許さないって!

か弱きロミオと男前ジュリエット?

 

「中国産恋愛食物/CHINA SYNDROME」

 


「…今度はなに?」

 目の前に差し出された白いパンのような食物に、ロンは恐る恐る質問をした。

「包子よ。」
「…パ…なんだって?」

 彼にその物体を差しだしたラベンダーの発音した異国風の名前がリフレインできず、ロンが聞き返す。

「パオズ、って言ったのよ。」
 ラベンダーが苦笑した。
「…Pazuzu?」
「いいえ、誰が悪魔の名前なんて聞いてるの。パオズよ、”Pao-Zu”。…相変わらず外来語ダメね〜、ロン。」
「…う、うるさいなぁ!聞いたことないんだから仕方ないだろ?」
 それでも学年首席の親友?とつっこまれ、ロンが赤くなって反論した。ラベンダーが皿に入った湯気の立つパオズ…和名「肉まん」の皿を、ロンの前に置く。

「レイブンクローのチョウ・チャンが、故郷の食べ物だから、って作ってくれたのの、お裾分け。」
「君たち家庭科、楽しそうだね…。」
 ロンが苦笑した。ここのところホグワーツの女子達は、家庭科の授業と称して自分たちの食べたいものを好き勝手に作っている。
 最近の流行は懐かしい実家の食べ物シリーズとやらで、つい先日もハップルパフの少女が作ったという酷く辛い海老のスープ(確かハーマイオニーは「トムヤムクン」とか言っていたが)を食べさせられた所のロンとしては、どうしても慎重に為らざるを得なかった。

「ハリーもね。」
 ラベンダーがロンの隣に座る黒髪の少年にも肉まんを薦める。こちらはチョウ・チャンの名前を聞いた時点で目が輝いていたので、一も二もなく手を伸ばした。

「あ、美味しい。」
「そうなの?」

 ハリーが一口かじってはぐはぐと物も言わず残りも腹に収めるのを見て、ロンもやっと手を伸ばした。

「あ、旨い。」
「でしょ?」

 ラベンダーが微笑む。そこへ、新しい皿を持ってハーマイオニーがやってきた。

「ハリーもロンも、食べてる?お代わりが要るかしら、と思って持ってきたんだけど…。」

「要る!置いておいて!」

 異口同音に返事をする食べ盛りの少年二人に、ハーマイオニーが笑いながらお代わりを置く。

「でも、中国料理ってなかなかイケるのが多いわよね?」
 ラベンダーがこれも作れるようにならなくちゃ、とハーマイオニーに話しかけた。ハーマイオニーも笑って頷く。

「君はこの料理に関しては何にもウンチクは語らないのかい?」
 早くも二つ目に手を伸ばしたロンが、先日のトムヤムなんたらの時のことを思い出してにやりと笑った。ハーマイオニーがすまして自分も手を伸ばす。

「聞きたいの?…仕方ないわね、そーんなにロンがお勉強したいって言うなら、私も授業をするのに吝かじゃないわ?」
「……マジかよ…。」
 まさか切り替えされると思ってはいなかったロンが肉まんを口に運びかけたままフリーズし、隣でハリーは呆れたような顔をした後、ばばばっと三つほどを手早く確保し、勢力圏外へ逃走した。

「えーと、まず。包子は中にお肉なんかが入っているものの事ね。正式には饅頭(マントウ)って言うのだけれど。…その成立には……」

「ちょっとロン、貴方止めなさいよ!」
 逃げそびれたラベンダーが元凶である隣の赤毛の少年をつつく。
「…僕が?無理!」
 ロンは諦めきったような表情で既に聞く体勢だ。…最も、聞いた側から右の耳から左の耳へ抜けているような表情だが。
 ハーマイオニーは嬉々として言葉を紡ぐ。

「諸葛孔明が、南蛮遠征に行って、洪水に出会ったときに生け贄の代わりに……。」

 少しばかり気が遠くなりながら、ロンは遠く中国は三国時代に遡るマントウとやらのルーツをその後半時間に渡って聞き続けたのだった。……


 ともあれ、こうしてホグワーツにおける『肉まんフィーバー』は始められたのだった。




* * *




 彼は、寒空の下首を竦めて歩いていた。

 目の前を。彼の人が横切る。ふと、その両手に大事そうに抱えられた暖かいものに視線が止まった。

―――あ、肉まんだ。


 まさに一口目を囓ったばかりの肉まんに目を留めた彼は、にっこり笑って目標に近付くと、おもむろに相手におねだりをかけた。

「美味しそう…僕にも一口頂戴?」



* * *




******
 イェス!お遊びです。EDは様々。間接キッスv成功でミッションコンプリートです(笑)
登場カップリングはこのページから行けるのは
ロンハー、ハリドラ、ハリハー、ハリロン、ハリジニ、ドラハー、…かな。
一番にどれを選んだか良かったら掲示板で報告してください(笑)
もう肉まん略奪絵を描いて貰うためなら何だってしますぜー!!(笑)
さて。あと四つ隠し創作があり、隠しカップリングが三つあります。
最後の「GOAL!!」の表記のある創作に辿り着いた方は、
そのラストでハーマイオニーがロンに次は肉まんじゃなくて何を食べて…と言ったかと、
隠されていた残り三つのカップリングを掲示板で申告してください。
先着一名様に、今回書かれていたカップリングどれでも自由の
ミニ創作リクエスト権をご用意いたします。
(この企画は終了しています)
ちなみにノーマルアブノーマル合わせ創作十個でコンプリートです!ファイト!
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 ヤバイ系と言えば…

      ここでは定番。

 

 

                                  当たり前過ぎと言われても。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

                                                  やっぱり基本でしょ!

 

 

 

 

 

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