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□その2:『ロボ』
ワタシは、一体この旅が終わった後まで存在して居られるのでショウカ。
みんなの未来と、ワタシが居る未来とは本来相容れないモノなのではナイでしょうか。
ワタシは、消えてしまうのでしょうか・・・クロノやマール、ルッカの記憶からさえも。
途中で一回仲間を抜け、四百年、森の復活のために働きました。
時々・・・カエルサンが遊びに来てくれましたが・・・未来のことを聞いても笑うだけで何も答えてはくれません。・・・無事で居る、と言うことはそういう未来が待っているのでしょうが。
そしてワタシは二度、仲間の死に立ち会いました。・・・一度目は・・・カエルサンには、四百年もの寿命は与えられていませんでしたから。
そして、クロノの消滅。あの時ほど、ワタシの機能に泣くことが付いていなかったのが悔しかったことはアリマセン。
本当は忘れて欲しくない。消えたくない。死と言うことは存在が消えても記憶が残ると言うことですが、存在が消滅すると記憶に残ることさえ許しては貰えなくナルノデス。
それでも、ラヴォスの居るワタシの生まれた未来よりはラヴォスの居ないワタシの居ないカモ知れない未来の方が千倍マシデス。
機械は、そもそも人のために作られたモノなのですから。
でも、ちょっぴりダケ。ルッカには、ワタシのことを覚えていて欲しい、とは、思うノデス。
□その3:『ルッカ』
元の時代に戻ってすぐ、私は小型ロボの制作に着手した。
構造は分かってる。ロボのメンテナンスは私がずぅっとやっていたから。
忘れないために。あの、優しい不器用なロボットを。人のことばっかり気にしていた、ロボ。
未来に確かめに行きたいけれど、それだけはやっちゃいけないことのような気がして。もし・・・万が一、ロボの存在が消滅していたら・・・でもでも、私達にとってはその方が望ましいんだ。ロボの気持ちを無駄にしないためにも、未来を伺いにいっちゃイケナイし、悲しく思って泣くのも失礼だと思っていた。・・・いたの。
「えー?会いに行きたいなら会いに行くべきだと私は思うけど?悶々としてるなんてルッカらしくない。」
「だって・・・もし、もしよ?ロボが居なくなっていたら・・・私、世界を救ったことを素直に喜べなくなっちゃう。」
「だーからぁ、そこがルッカは考えすぎなんだって!!いいじゃない、行ってから考えよ?まだロボが消えたって決まったわけじゃないじゃない。ルッカのやりたいようにやっていいんだよ?未来を覗きたきゃ覗けばいいし、もし・・・ロボがいくなっちゃってても悲しかったら泣けば良いんだから。大丈夫、ロボは何をやっても許してくれるわよ。友達だもん。」
「マール・・・言ってること滅茶苦茶よ?」
「うーん、もうっ!!そんなこと良いの!!私は、ただ・・・ルッカが元気がないのが悲しいの!!私だって・・・ルッカのこと大好きだもん。」
―――――大好き。その単語を容易く連発できるマールが羨ましいわ、全く。
「そうね・・・ぐじぐじ悩んでるのは私らしくないか。ぱぱっと行って様子を見てくるだけだもんね。マール、ついてきてくれる?」
「もちろん!!あ、クロノには内緒で二人で行こうよ〜。」
「え?何で。クロノだってきっとロボのことは気に・・・」
「でね、その後二人で中世行かない?カエルが人間に戻ってるかどうかスッゴイ気になってるのねー、私。」
ぺろっと舌を出しながらまるでイタズラをしに行くような口調で言う彼女に私は笑い出す。
「何それ〜?」
「だって〜、ルッカは気にならないの?ひょっとしたらムッチャクチャ美形だったりするかもしれないじゃない?チェックチェック!!」
「気になる気になる☆行こうか、マール!!」
ああ、私はこの明るさが大好きだ。・・・マールには、言えないけれど。
>>to be contenued・・・・・・

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