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アーサー王とハリー・ポッター。…どちらも好きな話なのですが、アーサー王がハリポタの下敷きになってるというのは恥ずかしながら知りませんでした。
や、要素としてあるのは知ってたよ?でも下敷きとは…正直、そうかぁ?と(笑)だってナイツオブラウンドテーブルが居ないじゃん…円卓は?聖杯は??パーシバルはランスロットか緑の騎士か、などとめさマニアックになっていく思考を叱咤しつつ(笑)
少しずつ、考察します(何を。)
えーと、まず。アーサー王伝説。これはもう、イギリスで一番有名と言っても過言ではないでしょう。と言うわけで今夜はとっぱちからアーサー王とマオトコランスロットのジョークをイッパツv
「king Arthur knew that Queen Ginevere was cheeting on him, but he had no idea which of the knights of the Round Table was to blame. Intending to find out, Arthur fit his wife with a very chastity belt, one which had an opening lined on either side by a razor blade.
Several days later, Arthur had all his knights line up and, one by one, asked them drop their codpiece and tassed. Lo and behold, all the knights save one were missing their private members. The sole exception was the noble Sir Lancelot.
Embracing his trusted knight, Arthur said, "Thank you, Lancelot, my dear subject. You have no idea what your loyality means to me."
"It meanf a wot to me altho," replied the tongueless knight. 」
最後で舌っ足らずになってるランスロット超カワイイ(笑)
明日の更新が不安な皆さん、大丈夫、管理人も不安です(殴)
まぁ、仕上がればいいと言うことでちみちみ行きます。
アーサー王関係に使えそうな文献は一番有名なロマンスである
トーマス・マロリー「アーサー王の死」
岩波文庫の「中世騎士物語」、創元社の「アーサー王伝説」
他にハヤカワ…だっけ?の「永遠の王アーサー」なんてのも。
てか去年か一昨年に誰かがまた新訳で書き直したのが出てたはず。
…アァ原書房です。この手の本が強いのは原書房、青土社。
あんまり専門書ではないけどね。軽いのも多いし。たしかローズマリ・サトクリフの書いたシリーズ。中身はまだ読んでおりませんが…。高いし。
「アーサー王ロマンス 」 ちくま文庫
井村 君江 (著) 文庫 (1992/04/01) 筑摩書房
これか「中世騎士〜」がいいんじゃないでしょうか。井村さんは
「妖精博物館」の館長で日本のケルト研究では有名な人です。
そう、ケルト神話だからね。ブリテン神話でもあるけど。アーサー。
某所でお薦めした夏目漱石の書いたアーサーとランスロットと
ギネヴィアの話は『薤露行(かいろこう)』です。参考までに。夏目漱石イギリス文学研究もしてるので。入ってるのはこれに入ってます↓
「倫敦塔・幻影(まぼろし)の盾 」新潮文庫
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□プロローグ〜出演者の自己紹介〜
「皆さん、こんにちは。ただ論文みたいに書いたんじゃファンサイトだしつまんないでしょ?ということで、特別講師に選ばれましたハーマイオニー・グレンジャーです。以後、「先生」と呼んでくださいね?」
「へいへい。」
「ちょっとロン!あなたも!(肘でつつく)」
「(えー、めんどくさいよ…)アー、NH○の朝の番組なんかでよく出てくるなぜなに君役…つまりセンセーにツッコミを入れる役に指名されたロン・ウィーズリーです。…なぁ、ハーマイオニー。」
「何よ。」
「何で僕なのさ?!ハリーが適任だぜ、こういうの。」
「仕方がないじゃない!ここのサイトは私とあなたのコンビ推奨!」
「僕、こんな役なら喜んでハリーに譲る。」
「そう?ハリーなら、途中の出番で劇を頑張るってさっきドラコ引っ張って衣装室に消えたけど。なら、交代して貰ってきたら?」
「………………どっちもヤダ…」
「と、いうわけで私とロンが解説しますね、お楽しみにv」
「…いや、でも劇なら一瞬で出番終わるけど今のまんまじゃハーマイオニーの小難しい話に最後まで付き合わなきゃ…ブツブツ」←まだ悩んでる
2002/10/12(Sat)
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□第一章〜まず始めに、アーサー王伝説についてのハーマイオニー女史の講義〜
「じゃあ、ロン君、始めましょうか?」
「(…嬉しそうだねハーマイオニー)どうぞいつでもなんでも。」
「アーサー王伝説って知ってる?」
「全然!ここへ来る前にハリーにマグルの伝説だってのだけは聞いた。」
「そう。えーと。アーサー王(King Arthur)伝説は、イギリスで一番有名な伝説って言ってもいいわね。そこから波及した伝説や小説、映画や漫画やアニメなんかも世界中に沢山あります。昔「燃えろアーサー」ってアニメがあったの知ってる?ロン。」
「しってるわけねーって!」
「何年か前にショーン・コネリーのアーサー王とリチャード・ギアのランスロットでの「トゥルー・ナイト」っていう映画があったわね?あと、ディズニーで昔あった「王様の剣」もアーサーの幼年時代の伝説です。」
「????ハーマイオニー、僕にも分かる言葉で…」
「いいの!テレビの前のちびっ子はこれで分かるんだから!」
「ハーーーーーイ。」
「えーと、じゃ、どんな話かから行きましょうか?ロン。」
「ウワァボクタノシミ!ドンナハナシナンデスカセンセー(棒読み)」
「…喧嘩売ってる?」
「イイエマサカ!」
「アーサー王物語、と一口に言いますが、これは実は「アーサー王と円卓の騎士の物語(King Arthur and of his Noble Knights of the Round Table)」と言う方が正しいです。」
「ふんふん。」
「勿論、主人公であり伝説の中心はアーサーですが、そのアーサーの周りを固める12人の円卓の騎士にも、それぞれ独立した物語がある人が多いです。有名なのはトリスタン(Sir Tristram)ね。ワーグナーのオペラにもあったでしょ?トリスタンとイゾルデ(Tristram and Isoud)。あれは、アーサー王ロマンスの中の一つね?他にもローエングリンも…。」
「…僕のパパもアーサーだけど。」
「いいツッコミね。そう、ロンのお父様の名前がアーサーよね?」
「うん。」
「アーサー王伝説は、ブリテン島のケルト神話が下敷きです。アーサー自体も「クマ」または星座にある「大熊座」という意味のケルト語のラテン語形じゃないか、と言われてます。」
「…僕、じゃあクマの息子?」
「カワイイじゃない小熊ちゃん。(気にも止めてない)で、話は枝葉のように広がってしまうので、まずは押さえておかなきゃいけないアーサー王自身のお話だけをするわね?」
「…できれば、手短に…。」
「アーサー王は、5世紀か6世紀ごろにイギリスを統治した、と言われる伝説の王様です。」
「(うっわぁ、いきなり話が太古の昔だよ…)」
「そのころにイギリスに攻めてきたアングロ人やサクソン人(世界史でやったでしょ?彼等がイギリスの土着のケルト人を追い払っちゃうのね)を一時的にでも撃破したのがアーサー王なの。だから、彼は今でもイングランドに危機が訪れると復活する、って信じられてるのね?」
「分かった、もしかしてそれがハ……」
「(慌てて口を塞ぐ)おバカ!、最初から話終わらせてどうするの!」
「(いいじゃん短くて…)…で?」
「予備知識はそれだけでいいわ、これ以上詳しくやると本当に論文になっちゃうから。知りたい人はホグワーツの書庫の奥の方にくすぶってる怪鳥ロプロス雨野さん(仮名)にメールしてもらいましょ。間違いなく論文送ってくるけどね。」
「怪鳥ロプロス…バビル二世か……古いなぁ…」
「じゃ、次章はアーサーの生い立ちから、王様になるまでです!」
「来週も絶対みてくれよな!(棒読み)」
「来週なの?」
「明日日曜日だろ?(←もう今日です)」
「…『扉の向こうで何かが起こる』が良かったんじゃない?」
「ゲッゲッ♪ゲゲゲのゲ〜♪(蛙跳び逃亡)」
「ロン!ちょっと、そんな三部鬼太郎のEDみたいな逃げ方しないの!」
2002/10/12(Sat)
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□第二章〜不義の子供と「王様の剣」エクスカリバー〜
「じゃあ、「今週も」頑張ろうね、ロン?」
「なぁ、ハーマイオニー、僕5分くらいしか休憩しなかった気がするんだけど…。」
「本を取ってくる間休みあげたでしょ?休憩なんて要らないじゃない、大体まだ、話始まってもないんだから!」
「ご休憩は二時間くらいが基本じゃ…(肩に手を伸ばす)」
「(手を思い切り抓りながらにっこり)え?二時間はノンストップで付き合う?いい心がけね!」
「痛!!…ああ、悪かったよ下品な冗談飛ばして!だから勘弁して!」
「もう、脱線ばっかりだわ!…さて、アーサー王自体は伝説の英雄だけど、一般に小説(一番有名なのはトーマス・マロリー(Sir Thomas Malory)の書いた「アーサー王の死(Le Morte Darthur)」ね。)で言われているのはもっと冒険や恋愛要素の入った話なの。これらのお話は、12〜13世紀前後頃、中世にロマンス小説が流行ったときに、吟遊詩人達が作ったりした話が多いです。一連のアーサー王伝説物以外に有名なのは「ローランの歌」とかね。」
「ああ、主人公のローランの親友がオリビエ(英語表記オリバー)なのに惹かれて当時某GHにめっちゃはまってたロプロスがそれだけで読んだっていう、あの…。」
「暴露しちゃ悪いわ、ロン。あらすじは割愛ね。とにかく、一般に「アーサー王」と言うときはこういう物語の中の王様を指します。じゃ、彼の話をしましょうか。」
「うん。ちゃっちゃといこう!」
「…それがどうも行かないのよね…。」
「?」
「…いいわ、じゃあ前フリ。そもそもアーサー王はイギリスでもウェールズ(Wales)の正当な王家の出身です。ロン、まさかウェールズを知らないなんてことは…?」
「ないない!イギリス(Britain)はそもそも連合王国(United Kingdom)で、北アイルランド(Northern Ireland)、イングランド(England)、スコットランド(Scotland)、ウェールズの四つに別れるっていう、例のアレだろ?ホグワーツがあるのが…あれ?スコットランドだっけ?ウェールズだった?どっちにしても、妖精や魔女や魔術で有名なのはスコットランドとウェールズだよね、ケルト人達の伝説とか。」
「あら、珍しく饒舌じゃない。ホグワーツは作者のローリング女史がスコットランドだったからスコットランドにあって、映画の撮影がウェールズであったのよね、確か。NH○でアリャマタコリャマタ先生が旅をしてたじゃない。」
「…ああ、ロプロスがビデオ持ってますから興味がある方はメールくださいのアレ?ロプロスさー、謎本とかそういうのは一切買わないのに変なのは持ってるよね。イギリス政府が出したハリポタの旅パンフとか。しかも申し込んだら切手代請求されてイギリス観光庁ケチくさ!アイルランド人か?と悪態ついてたね…。赤坂ツインタワーまで取りにいきゃ良かったのに…。」
「そんな話はいいの!とにかく、詳しい話は割愛するけど、ウェールズの王家でサクソン人達をくい止めていたウーゼル(King Uther)という王様が居ました、彼は「ペンドラゴン(Pendragon…ドラゴンの頭という意味のウェールズ語)=第一の指導者」と呼ばれておりました。彼の補佐をしていた予言者がマーリン(Merlin)です。」
「魔法界でも超有名人だよな。マーリン勲章あるもん。」
「ね、ロン、なんでドラゴンだと思う?」
「は?」
「だから、なんで第一の指導者がドラゴンの頭だと思う?」
「……わかんねー。」
「あのね、イギリスの四つの国には、それぞれ異なった象徴があるのね?イングランドはライオン、スコットランドは一角獣。」
「あー、有名だよなー。鏡の国のアリスにも出てたマザー・グースで、ライオンがあっちでもこっちでも一角獣をやっつけてんのはイングランドがスコットランドを征服した暗喩だろ?イギリス王家の紋章も、ライオンと一角獣だけど、一角獣は首に鎖ついてんだよな。」
「はい、カンペ音読みありがとうね。」
「どういたしまして。」
「有名なのはイングランドとスコットランドなんだけど、ウェールズの象徴はドラゴンです。赤い竜。アイルランドがねー。」
「分かんないんだよな、クィーンズビーストまで調べたのに。」
「アイルランドの象徴、竪琴でしょ?動物じゃないのよね。」
「あ、クィーンズビーストっていうのはイギリスの王宮の庭に即位の記念に立てられた各地方の象徴動物の像のことね。」
「アイルランドがなんで動物じゃないのか、ウェールズがなんで龍かは大学院時代に英米の教授全員巻き込んで調べたけどいまいちはっきりしなかったの。ごめんね。」
「勘弁してやってよ、ロプロスそもそも専門は近代イギリスだからさー。しかも社会史なんだよな。」
「よくもまぁ英文学論なんかやろうと思うわよね?大人しく東洋史でもやってれば良かったのに。」
「中国史と日本史と民俗学は好きだから趣味のままで置いておきたい、ってわざわざ一番苦手なイギリス史行ったらしいぜ。アホだよな。」
「それはともかく、ウェールズの象徴が龍だから、そのトップは龍の頭!分かった?」
「ン。」
「ペンドラゴン…ウーゼルの子供はウェールズを救う存在になるっていう予言は既になされていたの。ある日、彼は部下の領主の妻(名前はIgraine)を一目見かけて激しく恋いこがれます。夫はそれを恐れて妻を連れ帰り、絶壁の孤城に閉じこめます。ウーゼルはその領地を攻め、マーリンの手引きによって彼女の夫の姿に変身して彼女に近づき、彼女と一夜を共にしてしまいます。で、夫を攻め滅ぼして彼女を妻にし、アーサーが生まれます。」
「…うっわー、キチク。」
「序の口よ。…こうしてアーサーが生まれるんだけど。彼が王位につくまでにはまだ色々な紆余曲折が…」
「そこんとこ描いてるのがディズニーの「王様の剣」!」
「有名なエピソードよね、じゃあ今回はここまでで、次回はそのエピソードをね。」
「……なぁ、これ何章までいくんだろ?」
「本人は『薔薇とノンフィクション』よりは短く!なんとか!ですって。」
「なげーよそれ……。(げっそり)」
「脱線多すぎるわよね。次回はもっと気を引き締めようね、ロン。来週も、サービスサービス♪」
「サービスはしなくていいからっ!(汗)…君ってちょっと言われてみればアスカにに(殴)」
――――暗転。
初出:2002/10/13(Sun)
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□第二章〜不義の子供と「王様の剣」エクスカリバー〜(その二)
「Guten Tag! Ich heise Hemione.G! Es freut mich, Sie kennenzulernen....」
「…ああ、僕が悪かった!悪かったって!アスカに似てるなんて言って悪かったよ!機嫌直してちゃんと英語で喋ってよハーマイオニー!」
「あらバカシンジ、ドイツ語みたいな簡単な言語もしゃべれないの?」
「シンジじゃねーっつの!」
「…なんてくだらない会話は置いておいて、こんにちは、帰ってきたアーサー王講座、ハーマイオニーです。」
「……碇シンジでっす。」
「…ロン?まだこのネタ引っ張る気?梶ロックハートvさんとかつれて来ちゃうわよ!(怒)」
「ごめんなさい!(陳謝)ええと、ロンです。じゃ、さっさと始めよっか、続き。」
「ええ。えーと、前回はアーサーが生まれるまでだったわね?」
「うん。」
「じゃ、今日はアーサーが王位につくまでです。」
「脱線ついでに騎士(knight)の習慣なんかについてもやるからね!僕、ナイト好きだからさ、今回だけは楽しみ!」
「えーと、前回アーサーの出生までについて講義したわね?」
「ん。」
「それじゃ、先に少し話を逸らして、アーサーを語る上で外せない、マーリンについて話させてね。」
「ハリーにとってみりゃダンブルドアだよな。」
「そうね。でも…そうすると、ダンブルドアは途中でいなくな…。」
「…え〜?!嘘、げ、マジ?!」
「主人公の親友役降りるなら今のうちよ。」
「んー、ハップルパフにでも転寮しようかな…(意外と真剣)」
「…ちょっと、フロムAなんて読まないで、続き!」
「あ、ちょっと待って、僕今身の振り方を真剣に…。」
「何言ってるの!私とあなたは一蓮托生、運命共同体、俺とお前は同期の桜、地獄の底まで一緒だって誓い合ったじゃない!親の血を引く兄弟よりも固い絆の義兄弟よ!こんな小さな杯だけど男は命を賭けて飲むのよ!!」
「……ねー、「ずっと一緒よv」っていい方を変えるとものすごーく傍に居たくなくなるのはなんでかな?」
「心の持ち方一つよ!さ、さっさと行くわよ!」
「ハーイ。」
「まず、マーリンは人間の子供じゃありません。」
「うそ。」
「ハーフです。敬虔な若い女性があるときインキュバス(夢魔といって、男を知らない若い女性を夢の中でたぶらかして子供を産ませるエッチな妖怪なの。逆の女バージョンはサキュバスって言うわ)にたぶらかされて、子供を産むの。」
「レイ(殴)」
「…えーと、年頃でえっちな事ばっかり興味津々なロナルド君はさておき、産まれた子供を母親はそのまま僧侶に預けます。その子はすぐさま洗礼を受けたお陰で、悪魔になるのを免れました。」
「良かったなぁ!」
「けれど、彼は明らかに人間ではない徴を成長するにつれて現します。…前回、アーサーのお父さんを「ウーゼル(ウーサー)・ペンドラゴン」って言ったわね?」
「うん、聞いた。」
「そのウーゼルの前の王様は、実はウーゼルの父親を殺して王位についたヴォーティガーンという男でした。彼はウーゼルとその兄を追い払い、好き放題をしていたんだけど、正統の後継者の陰に怯える彼は防御のための塔を立て始めます。」
「まー、自業自得なのにな。んで?」
「所がその塔は三回も崩れて、困った王は占い師に相談します。占い師によると、塔を建てるためには土台の角石を人ではない父親から生まれた子供の血で濡らさなければいけないと…そうしてマーリンに白羽の矢が立ちました。」
「(唾を飲む込む)」
「マーリンは王の前に引き出されても怖じもせず、子供を生け贄にするなどという行為の不毛さを説き、塔が立たないのはその地下に巨大な龍が二匹住んでいて暴れるからだと言います。」
「…そっちも説明としてはどうかと思うけど、んで?」
「王が塔の下を掘り返すと、果たして純白と深紅の二匹の大蛇が現れます。蛇たちは身をよじって戦いを始め、人々は恐れをなして逃げましたがマーリンだけは手を打って観戦に興じていました。」
「…僕、それだけで処刑しちゃっていいと思う…。」
「まぁまぁ。結局は赤い龍が勝つんだけど、これは正統な二人の王が帰ってきて、そのうち赤い龍…これはウーゼルのことなんだけど、彼が王位につく、という前兆だったの。マーリンはそれを知っていたから喜んだのね?」
「嘘だ、絶対後からこじつけたんだ…。」
「ハイハイ、ともかく、結局ヴォーティガーンは倒されて完成したはずの塔の中で生きたまま焼かれ、ウーゼルが王位につくことになります。こういった経緯で、マーリンは王に仕えることになったの。分かった?」
「ン。」
「彼の末路はまた話すことにして、いよいよアーサーの登場です。」
「長かった…なんかもう三日くらい君と話してる気がするよ…。」
「嬉しいでしょ?」
「ウン、トッテモv(遠い目)」
初出:2002/10/14(Mon)
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□第二章〜不義の子供と「王様の剣」エクスカリバー〜(その三)
「…二章で何処まで引っ張るって?」
「ロン、あんまり苛めちゃ駄目よ、説明とかすっぱりまとめるとか、苦手なんだからロプロスは。バカだし。」
「…君の方が何げにキッツイよね…。」
「アーサーが王位につくまでですが、アーサーが15歳の時に父王は死んでしまいます。」
「ホウ。」
「けれど、まだ若年のアーサーを王位につけるのは全員が賛成というわけではありませんでした。アーサー自身、まだ乳兄弟のサー・ケイ(Sir Kay)の従僕をしていたしね。」
「王子が従僕?!」
「…この辺で、騎士の慣習について話した方が良さそうね?」
「カドガン卿みたいなのはかんべんな。」
「あら、特別講師でつれてこようかと思ったのに…。」
「やーめーてーくーれー!」
「まず、騎士の男の子がナイトの称号を貰えるのは、21歳になってからです。」
「ん。」
「7歳までは親元で育てられ、その後しかるべき騎士の家、または宮廷に行儀見習いに出されるのです。そこで、先ずは小姓として修行を積みます。」
「給仕をするのがこの子達の主な仕事でさ、肉切り分けたり、サービスしたり。召使いするんだよね。卑しいこととは考えられてなかったからね。」
「本当よ。今ホグワーツで屋敷し…(何やら憤慨)」
「落ち着いて、落ち着いてハーマイオニー!その話はまた、4巻が出たらゆっくり聞くから!」
「…ふぅ、つい、興奮して。そして舞踊や竪琴、狩猟、鷹狩り、漁猟や角力(取っ組み合いね)、槍の試合など武術一般を身につけます。」
「かっこいいよな!騎士ってさ!響きが、また…!(真似して杖を振る)…あ、飛んでった。」
「…"Go-again Ron"?」
「そのあだ名で呼ぶなって!!(捕捉:ロン役のルパート・グリント少年のハリポタ撮影現場でのあだ名が"Go-again Grint"なのです)」
「で、14歳になると小姓から騎士見習いになり、本格的な修行が始まります。重い武具(甲冑って酷いのはフルで80sもあるのよ!)を着けて走ったり、馬に乗ったり、城壁に昇ったり…まぁ、そんなこと。あと宗教と礼儀作法ね。彼等はこのころから一緒に暮らす婦人の一人(当時、城や屋敷には同じような年頃の少女達もいっぱい暮らしていたからね)を心の愛人として定めるよう薦められます。これ以後、彼等の冒険は全て、彼女のために行われるのよ。……そこで跪いて騎士の真似してる少年、言っておくけどこの恋はプラトニックオンリーよ?」
「…う〜〜〜ん、そうなの?(悩)」
「なによ、なんで悩むのよ。プラトニックな恋こそ恋の本流よ?そうじゃない?ロン。」
「……何を言わせたいのさ…。」
「ああら、私が言っているのはプラトニック・ラブをして最上とした国がもう一つなかったかって事よ?」
「……あう。でも、あれは……。」
「騎士道と似ているわね?ジョージ・ルーカスは、手本にしてジェダイの騎士を作り上げたわ…。」
「知ってるけど、知ってるけど…!武士道は男色じゃないかー!!」
「はいロン正解。良く知ってたわね…」
「さっき、カンペが(半泣き)…言えって、言わなきゃ次の創作でお前を蜘蛛にするって…(べそべそ)」
「…はいはい。そうです。武士道も忍ぶ恋をもって最上としましたが、こちらは女色ではなく男色でした。詳しくは葉隠…なに、まだ泣いてるの?」
「ホモはイヤだよ〜〜〜、蜘蛛もいやだよ〜〜〜〜。」
「さて、あっちで恐怖に震えている少年はさておき、騎士達はやがて、「ナイト(士爵)」の称号を手に入れる日を迎えます。映画なんかでもよく見る、叙任のシーンです。」
「…(ちょっと復活)アレだけやらせて欲しい…。」
「いいわよ?」
「え?」
「今回、長丁場に付き合ってもらっているものね、やらせてあげる。実演で。」
「ウソ、…やり!(そわそわと髪を直す)」
「はーい、ブブー!イエローカード!!」
「エ?」
「あのね、上流の子弟は決して、外に出て髪の毛を触っちゃいけないの。ひどく不作法なのよ?あとショーウィンドウであろうともちらっとも鏡を見ちゃ駄目。どっちも私邸の自室でだけ、やっていいの。」
「…マジで?じゃ、ドラコも??」
「当たり前じゃない。ロプロスもこないだ向こうの人に教えて貰うまで知らなかったんだけどね。」
「…まー、ハグの後のほっぺちゅーもマジでやると思ってた田舎もんだから。」
「…音だけなのよね…。」
「なんだよね……」
「…は、ともかく、ロンはもう少しお行儀勉強しましょうね?」
「…んー。」
「じゃ、加入式です。候補者は厳しい断食の後…」
「!!」
「省略よ、この辺は、そんな不安な顔しなくても。その後徹夜の祈祷を行い、懺悔して聖餐を受けます。そして純白の衣装を纏い…(言いながら杖を振る)」
「うわぁお!(ロンの服、純白に変わる)」
「で、儀式の行われる広間へ行きます。あ、首から剣つってね。」
「…こう?」
「ええ、いいわ。で、両腕を組み合わせて司会者である騎士の前に跪きます。私がこの役を兼ねるわね。で、司会の騎士は彼に加入の動機や目的についていくつかの質問をするから、答えます。」
「…決して女の子にもてたいから加入するんじゃありません、僕の大事な彼女に心からの愛を……(掌を見ながら)」
「…カンニングしない!!大体何よその誓いは!…まあ、いいわ。その後、出席している騎士や淑女達が彼に様々の贈り物を与えます、鎖帷子とか、拍車とか、篭手とか…」
「…全部着るの?(蒼白)」
「モチのロンよv」
「…(ガチャガチャガチャ…)着られた〜。」
「じゃ、剣を帯びて、もう一度跪いて。」
「…へーい。」
「コホン、まず三度、候補者の肩か首を私の持つ剣で叩いて…(このシーンが有名よね)決まり文句を言うの。『神と聖ミカエル、聖ジョージの御名によって我汝を騎士となす。勇ましく、礼儀正しく、そして忠実なれ。』そして、兜と盾と槍を受け取って、加入式は終了。あなたは今日から騎士として認められます、ロン。」
「…ナイトマスターへの第一歩!ミカエルとジョージの加護もあるし!(でもジョージの加護もな〜〜〜。うちの兄貴を思うと…)」
「シルバーナイト?ダグラズ・カイエン?…ロプロスがナイトマスターの元ネタにしたのは彼よね。…大好きらしいわ。あなたも真空切りをマスターしたら強いわよね、ロン。…あ、聖ジョージはイギリスの守護聖人です。龍退治で有名ですが、今回は割愛します。ミカエルは言わずと知れた大天使ね。天使については…最近はマンキンが詳しいのかしら?」
「エヴァも詳しいよ。…ところでさー、ココのお客さんの何人が知ってるんだよ「F.S.S」なんて…。ってーかさ、青砥屋の隠し部屋だけど。」
「ええ。」
「ナイトマスターだろ?」
「そうね。」
「あれさ、「knight」じゃなくて「night」って入れる人が結構居てさ……それじゃ「騎士のなかの騎士」じゃなくて「夜の帝王」……(苦笑)」
「(爆笑)ミナミの帝王の仲間?」
「んー、そんなとこかな…僕よりハリーに似合いそうな称号だよね……。」
「…じゃ、その噂のハリー君にこの後を受けて貰うわねv」
「え?!マジ?!」
「私たちは休憩。ご飯食べに行かない?ロン。」
「行くよ!腹減った…」
「じゃあ、来週もまた、見てくださいね〜。」
「んがっぐっぐ。」
「…ジャンケンじゃなくて?」
「イギリスにじゃんけんはないんだってば……」
初出:2002/10/15(Tue)
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□番外編〜聖ジョージと守護聖人
「…おはようございます。」
「…はよっす…(寝ぼけ)」
「やっとご飯を食べて一息ついてベッドに入った瞬間にたたき起こされたハーマイオニーです。」
「…同じくロンです…僕なんかパジャマだぜ…君ナイトガウンとか羽織ってるけど…。」
「ハリーとドラコにバトンタッチする前に聖ジョージ(St-George)の話だけしていけとロプロスに指令されたので手早く終わらせます。」
「そうして…僕眠い…。脱線多いよな、大概。大筋全然進んでねーじゃん。」
「語句がね…いちいち説明してるからね…習慣とかね…。」
「言い訳だろ〜?かっ飛ばせばいいじゃん。僕とりあえず興味あるとこ(騎士編)終わったし。」
「後で創作書くときに楽だな、っていう欲よね。…じゃ、いきましょうか。」
「ウィ、マダム。」
「マドモアゼル!」
「フランスじゃどっちか分かんないから取りあえずマダムっていっとくらしいって聞いたからさー。」
「私は明らかに独身でしょ!」
「えーと、聖ジョージはイギリスでもイングランド、またはイギリス国教会の守護聖人です!」
「…逃げたわね。まぁいいわ。他にジェオルジオ、ゲルギリウス、ジョルジョ、ゲオルグ、ゲオルギオ、サンジョルディなんていう呼ばれ方もします。」
「龍退治で有名な聖人です。っても、坊さんじゃなくてナイトだよ、殆ど。さ、大まかなあらすじどうぞ、先生。」
「ええ。三世紀の末ごろ、トルコのカッパドキア(サンタクロースもこの街出身の聖人ね?)で生まれた聖ジョージは軍人となり、各地を旅をしていました。その途中、イスラエルのとある町に立ち寄ります。その町は、凶悪な竜に毎年若い女の生贄を捧げており、その年は王女クレオドリンダの番でした。聖ジョージは王女を救うため、十字を切りながら、龍を槍を突き立てて倒します。姫が救われて、王は喜びました。聖ジョージはそこで、自分はキリスト教の使者であることを明かし、王や住民たちに改宗することを勧めます。すると王は真っ先に洗礼を受けました。また、王は感謝の印として、彼のために教会を建立しました。すると教会から泉が湧き、その水を飲んだ病人たちはたちまち癒されます。王はさらに感謝して、聖ジョージに褒美を与えましたが、彼はそれを受け取るや、町の貧しい者たちに全て配ってしまいました。そして王に、教会を保護し、貧しい者を救うように伝えると、彼は旅を続けるために町を後にします。その後、倒れた竜からは深紅のバラが咲き誇ったそうです…だから聖ジョージの日には赤い薔薇を贈ったりするの。この話は、全てのファンタジーの基礎とも言われるわ。」
「4月の…23だっけ?祭日。」
「そうよ。だから、聖ジョージのシンボルは赤い十字架なの。…結局、最後は殉教しちゃうんだけどね、聖ジョージ。祭日は命日だから…」
「あっ!!明日、ジーコジャパンの初試合だよな?」
「……急になによロン。」
「やっぱり僕もう寝る!稲本のインタビュー見てから楽しみで…。」
「待ちなさいって!ちょうどいいわ、あなたサッカーの、イングランドのユニフォーム覚えてる?」
「…んー、ベッカムのならロプロスがレプリカ持ってる。」
「…ぱちもんね。あの胸に、イングランドのライオンがついているわね?」
「ああ、うん。えーと、確か「獅子心王(ライオンハート)」リチャード1世の紋章…だっけ?」
「そうね、聖ジョージにあやかって国の花である薔薇もあしらわれているわ。あと、国旗がついているのは?ちゃんと見た?」
「……国旗??」
「赤い十字。」
「…ああ!!イングランド国旗ね。」
「そう。あれこそ、聖ジョージの十字架を意味するイングランドの国旗です。」
「えーっと、イギリスの国旗はユニオンジャックだけど。」
「そう。あれはね、よく見ると三つのデザインの十字架の旗の組み合わせなのよ。」
「…ほほう。(そわそわ)」
「諦めて、ビデオ撮れば?…まず、中央に太く、聖ジョージの十字架。次ぎに青地に白の斜めの十字はスコットランドの守護聖人、聖アンドレの十字架。そして最後、白地に赤の斜めの十字はアイルランドの守護聖人、聖パトリックの十字架になります。」
「…ウェールズは?」
「どうも、イングランド統合が早かったから無視されちゃったみたい。守護聖人は聖デービッドで、彼の名を冠する教会が今もあります。」
「…ふーん。もう、それでいいんだよね?ふわぁぁ……。」
「あ、ちょっと、ロン!こんな所で寝ちゃ駄目よ!部屋まで頑張って!」
「うー、…もう僕ここでいいや…。」
「ロン、ロンったら、駄目よ、起きて、起きてったら!私あなたなんか抱えていけないわ?!」
「だったら君もここで寝たら?隣空けとくよ、おやすみ〜〜〜。」
「ちょ…いいの?私見捨てて帰るからね!!」
「…(安眠寸前)」
「もー、風邪引いちゃうでしょ、ロン!…仕方ないわねぇ。(自分のガウンをきせかける)」
「…ん、ハーマイオニー……オヤス……。」
「…また明日ね、ロン。」
初出:2002/10/16(Wed)
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□第二章〜不義の子供と「王様の剣」エクスカリバー〜(その四)
「アーサー!アーサー!!僕の剣と盾と槍をどこにやったんだよ!このウスノロ!グズ!マヌケ!トンマ!メガネ!」
「…(怒りのオーラを漂わせながら)君のクソッタレな防具ならぜーんぶここに揃えてあるよ、ダドリー…じゃなくてサー・ケイ。」
「僕はお前が!出ろって言うから無理矢理きたんだぞ?イヤならいつでも帰っていいんだぞハリー!」
「あっはっはっは、僕がいつ(強調)出ろなんて言ったっけ?そんなもん正統に君をぶちのめせる理由がなきゃ何でわざわざ…。」
「…?何をぶつぶつ言ってるんだよ気味の悪いやつ。さ、着せるの手伝えよ、アーサー!」
「…(ボソ)ああ、甲冑の重さなんか君のその崩れきった肉体じゃ支えきれないだろうよ!」
(せいぜい締め上げながら鎧や鎖帷子などその他一式をケイ(ダドリー)に着せるアーサー(ハリー))
「そういえば、お前知ってるか?告知が出たの。」
「なんの?君の指名手配?」
「バカか、お前。正統な王位継承者の募集についてだよ!!」
「……あぁ、なんだ。そんなこと。」
「お前じゃないんだな。」
「僕は、まだ騎士ですらないから。」
「…まぁお前は確かに先王の息子だけど、鈍くさいし、弱虫だしチビだしビン底メガネだしとてもじゃないけど王の器じゃないって奴だもんな、仕方がないさ!気を落とすなよ!(背中を叩く)」
「……こいつ、この場でビンタンイボトカゲかベンジョコオロギかミズゴキブリかイボハナザルにでも変身させたら気持ちいいだろうな……」
「何か言ったか?」
「ううん、なんにも!さ、ケイ、君、その足りない脳味噌でも馬上試合は得意だろ?さっさと行って来いよ!脳震盪の一つでも起こしてこい!!」
「……なんか、激励されているような気がしな……」
「気のせいだよ!行ってらっしゃい!!」
―――ケイの父サー・エクター(Sir Ector…ダーズリーパパ)息子の勇姿を見るため登場。
「パパァ、そういえば王様になる条件ってなんなのー?(いきなり台詞棒読み)」
「おお、可愛いダドリー坊や…じゃないケイ、なんと立派な格好なんだ…!」
「…そうかぁ?どう見たって鉄籠の中の豚、肉はみ出し中って感じ…。」
「なんか言ったかね、アーサー。」
「いいえおじさん、僕なんにもv」
「…(疑いの目)まぁいい。先日、全ての貴族達に向かってプライス大僧正(当時のカンタベリー司教=国中で最も偉い聖職者)という偉いお方が主の降誕祭の説教をなさった。」
「…ごちそう出た?」
「ダドリーは…じゃない、ケイは自分の利益に相変わらず敏感だな、凄い奴だ!」
「…(くっそー、誰がこの二人呼んだのさ!覚えとけよロプロス…最初はドラコとドラパパだったのにさ…)」
「で?パパ。そのあとは?」
「うむ、有り難い説教の最中に、未来の君主を憂う神の御心により一つの奇跡が現された。なんと、僧正の祈祷が終わるか終わらないかの瞬間、教会の入り口に一本の剣の突き刺さった不思議な石が現れたのだ!」
「……なんだ、奇跡って食べきれないほどお菓子が振ってくるとかじゃないんだ。つまんない。」
「…ドラゴンが出てきて暴れたりしたら面白かったのに…。」
「な、…全く最近の子供はかわいげのない!…まぁ、ともかく、その剣の柄にはとある文句が刻まれていた。…コホン(カンペ用意)『我はいやたかきエクスカリバー(Excalibur) ふさわしき王の佩刀とならん』…とな。つまり、その石からエクスカリバーという剣を抜けた者こそが、神に認められた正統な王位継承者、というわけだ。……わしはいつまでこんな荒唐無稽な話に付き合わなきゃならんのだ?」
「ふーん。…まぁ、そんな話はどうでもいいや。で、抜けたの?」
「いいや、あれから何ヶ月も経つが、未だにだれ一人抜けた者はおらん。国中の騎士という騎士が試したのだが…。」
「パパ、もういいじゃん。そんなことより、今日は国中の騎士のトーナメントなんだってば!!!始まっちゃうよ!!!」
「おお、すまんなケイ。引き留めた。アーサー、ケイを危ない目にあわすんじゃないぞ!いいな、分かってるな小僧!」
「…(なら鍵かけて家にしまっとけよバーロー。)はい、おじさん。じゃあ、いってきます!!!」
かくしてケイとアーサーは、馬上槍試合の行われる広場へと向かったのであった。
(アーサー、コナン君みたいです…続く。)
初出:2002/10/16(Wed)
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□第二章〜不義の子供と「王様の剣」エクスカリバー〜(その五)
(馬上試合は次々行われ、以外にも順調に勝ち抜いているケイ)
「(遠くで見ながら)なんだ、以外と頑張るな…よし、そこだ、相手、ケイの頭を吹っ飛ばせ!どうせ中身入って無くてダメージ無いんだから!…ちぇ、ダメか…。」
その時、ケイが相手を剣でたたき伏せるが、剣の腹で殴ったため彼の剣はポッキリ折れてしまう。
「ああああ!!」
「(ナレーション)勝者、サー・ケイ!さーぁ試合は面白くなってまいりました!まさか成り上がりのマグルのアーサーの同居人がここまで勝ち抜くとは誰が考えていたでしょう!ケイは次の試合、スリザリンの…じゃねぇやウェールズの怪物、クラップ&ゴイルと対決です!」
「ジョーダン!」
「あ、先生…」
「時代考証を考えなさい!マイクを持ち込まない!学芸会ではないのですよ、これは!!」
「え?ガキの使いやあらへんで?」
「…(無言でナレーションの耳を掴んで退場)」
「あ、痛い、痛いです先生!しかしケイの剣は折れてしまいました!一体彼はいかにして怪力の巨漢と……(ナレーションを続けつつフェードアウト)」
ケイ、走ってアーサーの所に行く。
「アーサー、アーサー!!」
「なに?うわぁ、そんなどたどた走るなよ土埃が…。」
「すぐ、ママの所に行って僕の新しい剣を持ってきてよ!こないだの誕生日に買って貰ったやつ!!」
「…えー?タルイよ…。」
「アーサー!僕の言うことが聞けないのか!パパに頼んで、また坊主にしちゃうぞ!!」
「…わーかったよ、行ってくる。」
「次の試合までだぞ!!早く!!!」
アーサー、走り出す。
「…そんなこといってもなぁ、おばさんの家遠いんだけど…ファイアボルトは寮に置いて来ちゃったし…ロンは今頃寝てるだろうなぁ、持ってきてくんないよなぁ。」
ぶつぶつ呟きながら走っている最中で、たまたま石に突き刺さった一本の剣を発見する。
「あ!いいとこに剣が。…なんかボロッたそうだし、石に刺さってるって事は誰のでもなさそうだよな…いいや、これで。」
言いながら、つかつかと石に近づいてえい、と剣を引っ張ると、剣は難なくすっぽ抜けた。
「よーし、じゃあケイが怒り出さないうちに帰らなきゃ!」
朝のおじさんの説明を全く真剣に聞いていなかったアーサーは、その剣を掴んで走り出した。
(続く)
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○おまけ「ハーマイオニーとロンの解説コーナー@」
「…欄外で喋れって言われるとは、まさか思わなかったわ。」
「なんかさ、マジでN○Kの『〜語講座』のノリだね!」
「というよりむしろ『だんご三兄弟あっという間劇場』ね…。はい、こんにちは、ハーマイオニーです。」
「あっという間に始まって〜♪…ロンです。えーと、ハリー・ポッターとアーサー王の類似モチーフの説明のために出てきました。」
「ここからは、本当にロプロスの勝手な推論になりますので、お気をつけ下さいね?……まずは、父親と母親が居ないこと。そして、劇を見ていただければ分かるように、乳兄弟の家で居候のように(だったかどうか詳細は不明ですが取りあえずディズニー版ではただの小間使いでした)暮らして居たことが上げられます。」
「乳兄弟のケイの従僕だったんだよな。」
「ダースリー家ほど酷くはないと思いますが、まぁ…類似モチーフとして考えられますね?」
「んでもって次は有名も有名、アーサー王の剣として名高いエクスカリバー!」
「後で出てくるけど、二本あるのよね。」
「FFでさー、装備しなかった?アレ武器も魔法も召喚獣も神話伝説オンパレードでめさ楽しいらしいねロプロスは。後はメガテンも。」
「…プレイ自体はまだエアリス死んでないって言ってなかった…?」
「…エアリス死ななきゃ8に入れないよな…。ってぼやいてる。家には全部あるからね、シリーズ。妹のが。」
「っていうか、それ7も全然進んでないじゃない…7の召喚獣にアーサー王居るわよね。」
「居る!ナイツオブラウンドだろ!アーサーと円卓の騎士が出てきて、最後にエクスカリバーでとどめをさすらしいね!」
「…伝聞なの?」
「妹がプレイしてるの一回しか見たことないらしいから。せめてあれだけは手に入れたいって言ってるよ、ロプロス。」
「……で、エアリスがなんですって?」
「…バリバリ元気ならしいよ………庭に出てラジオ体操と乾布摩擦出来そうな勢いだって言ってた。」
「駄目ね。」
「駄目だね……。」
「それはともかく、「エクスカリバー」っていうのは「雷鳴」という意味なのだそうです。」
「なんか、ハリーの箒と被らないか?ファイアボルトって、炎の雷っていう意味だし。」
「…あのね、ロプロスの生徒がね。」
「うん。」
「…内緒だけど、「先生、炎のネジってどういう意味ですか、錐もみ旋回が得意なんですかね!」って………」
「…その誤訳、許す。」
「ロプロス、訂正する気無くしたらしいわ。」
「あと、剣のモチーフは「グリフィンドールの剣」ともダブりますが。」
「また、そのお話しは後でね。じゃ、ロン、また引っ込みましょうか?」
「うん。……あ、エクスカリバーって言えばさ、海外にそういう名前のコ(殴)」
「下品な話題を振らない!原宿の某店で買えるけど!」
「……………詳しいね、ハーマイオニー。」
「女の子一人で行くのってめちゃくちゃ罰ゲームよね…。」
「…行ったの?」
「彼氏がアメリカ人の地元の友達に頼まれてね……。」
「買ったの?」
「買ったわよ………中身がどうなったかは知らないけど……。」
「どうする気だったんだろうね。中に手突っ込んでグーチョキパーが出来るって言うソレで。」
「ね……必要ないわよね、ロン……。」
「……なんでそこで僕の顔見るのさ………………」
「一応聞いておこうかと。…ちょっとした好奇心よね。」
「っ、内緒。さっさと退場!!ホラ!!未成年も覗いてるんだからこのページ!!」
「後でハリーにでも聞いていいかしら?」←危険です。
「………絶対ダメ!!!!!」←焦燥
(幕切れ・ラストの所、意味が分からない人は分からないままでどうぞ。(苦笑))
初出:2002/10/17(Thu)
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□第二章〜不義の子供と「王様の剣」エクスカリバー〜(その五・弐)
「ケイ、剣を持ってきたよ!」
「早くよこせよアーサー、ギリギリだぜ?」
「…はい、ちょぉっと抜き身で鞘ないけど、いいよね?」
「…はぁ?お前、ママに貰ってきたんじゃ…(言いながら剣を見る。)…あ、あ、あ、これは…!!」
「?」
「お前、アーサー、この柄に書いてある文字、ちゃんと読んだのか?!」
「?ううん。」
「…これは……。」
「………(ゴクリ)」
「これは…………!見てみろよ、金文字で”Whoso pulleth out this sword of this stone and anvil, is rightwise king born of all England.”って書いてある、これは…!!」
「…タメはいいから早く続き言えよ、ケイ。」
「……難しくって読めない。」
(アーサー、ずっこける。)
「ケ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜イ!!!」
「お前読めよアーサー。」
「それじゃ意味がないんだってば!!!ああもう!なんか、学芸会ですらなくてよしもと新喜劇やってるような気分になってきた…主役でドラコと共演させてくれるって言うから出たのにさ…全然ドラコが出るとこまでいかないしさ…ロンとハーマイオニーは欄外でイチャイチャイチャイチャイチャイチャパラって感じだしさ…(いじけ)」
「…なにを隅っこでぐじぐじ言ってるんだよ、ネクラだよな、お前って実は結構。」
(飛んできたヘドヴィクがケイの手にカンペを落とす。)
「ん?えー、とー、『おお、これは、もしや…アーサー、お前この剣をどこから抜いてきた?』」
「君さ、マジでおじさんの跡継いで実業家になりなね…間違っても役者になんかなろうなんて気、起こさない方がいいよ…。」
「『なんと!道ばたの石から?!…それでは、この剣こそが。正統なる王位の証となるあの剣か?!』」
「…ちょっと!!僕まだ台詞言ってないだろ!先先カンペ読むなよな!!」
「……『これはしめた、これさえあれば、僕こそが王になれるかもしれない…』」(←全く聞いてない)
「……”黄昏よりも昏きもの、闇よりも深きもの…”」
(乱入)「わー!ハリー駄目!呪文は駄目だって言われてるだろ?!しかもその呪文、ドラグ・スレイブじゃないか!!!城ごと吹っ飛ばす気かよ?!(滝汗)」
「ロン、止めないでよ!!ドラグスレイブが駄目ならギガ・スレイブでもラ・ティルトでもいいしメガデスでもハーロ・イーンでもメドローアでもアルテマでもメテオでもギガデインでもア(四巻ネタバレのため伏せ字)でもいいから使わせて!!僕やっぱり精神衛生上この無神経で鈍感で無自覚なダドリーをぶっ飛ばさなきゃ気が済まない!君は欄外でハーマイオニーとイチャついてたらいいだろう?!」
「だから、なんで最強呪文ばっかりなのさ!」
「大丈夫!僕なら多分使える!」
「殿、殿、おわきまえ下され、殿中でござる!!」
「ええい離せ、離さぬか!吉良、待てい、吉良上野介〜〜〜!!」
(続いて乱入)「なんで『忠臣蔵』やってんのよ二人して!刃傷松の廊下じゃないんだから!ハリー、大人しくしないとスタンバってるドラコが怯えて帰っちゃうわよ!準備万端なのに!!」
「(動きが止まる。)…マジ?」
「ええ、蛇寮獅子寮女子総掛かりのスーパー歌舞伎まっ青、宝塚もかくあるやのアレ、見ないつもり?」
「……(逡巡)」
「どうするの?さぁさぁさぁ!」
「…君まで歌舞伎がかってどうすんのさハーマイオニー…。」
「(くるっと振り返って)ケイ、その剣は道ばたの石から抜いてきたものだよ。誰のだかは知らないけど…使えるよね?」
「『アーサー、父上を呼んできてくれないか?』」
「うん、分かったよ、ケイ!」
アーサーはケイの父、サー・エクターを呼ぶため走り出した。
「…なぁ、ハーマイオニー。」
「なぁに?ロン。」
「…話繋がったぜ…??よくもまぁ、毎回マジで綱渡りだよな。」
「ええ、私たちは取りあえず、欄外に帰りましょうか?」
「オッケー。」
(解説者二人、退場)
(脱線するのが心地よくなってきたところでさっくり続く)
初出:2002/10/19(Sat)
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□第二章〜不義の子供と「王様の剣」エクスカリバー〜(その五・参)
アーサーに呼ばれたサー・エクターは、駆けつけて息子の持つ剣を見る。
「…間違いない、これは…王の剣だ…。」
「パパ、どういうこと?」
「つまりだ、これを持っていればお前が王様になれるって事だ、ダドリー坊や!…じゃなくてケイ!!」
「…王様は、プレステ2買える?」
「買えるとも!なんなら禅・ブラックと通常色の二色揃えてメモリーカードも付けて「太鼓の達人」コントローラーも込みでこのお値段!」
「…おじさん、ジャパネットタカタじゃないんだから……。」
「なんだアーサー、お前も居たのか。」
「うん、あのね、おじさん。その剣…。」
「僕が抜いたんだ!!」
上からかぶせるように叫ぶケイ。彼の頭の中は今や、プレステ2(約参万円)と北斗の拳限定DVDボックス(約十万円・完売)やサロン・ド・ショコラの飲むチョコレート、ゴディバのチョコアイス、ダロワイヨのマカロンやエリック・カイザーのクロワッサンで一杯のようであった。(ダイエット中だしね・笑)
「僕の剣だ!!」
再びケイが叫ぶ。そのままエクターから剣を奪い取り、誇らしげに掲げた。
‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
(最早全然本編と関係ない欄外の二人組)
「何をしているのあなた、ロン?」
「ん?ガンダム占い…。
http://www.hi-nobori.net/GUN_AD/fortune/page0.html
こんな感じ。ロプロスがジム(陸戦用)だっていうから僕なにかなーって。」
「えー?」
「えーと、ハリーを仮にBにして僕がOで君がA、と…。」
「…出た?」
「ハリーが「ピグロ」で僕が「Gアーマー」で君が「ザク(強行偵察型)」だって。」
「…マニアックすぎて分かんないわね………」
「赤ザクとか出て欲しかったなぁ。ウィングガンダムとかデスサイズヘルとかシェンロンガンダムでも良かったんだけど。」
「…ガンダマーなの、ロン?」
「男の夢だよね…『私はかつて、シャア・アズナブルと呼ばれていた男だ』って、演説してみたいよ。秋葉でみんな立ち止まって聞いてるんだよ…いい年の男ばっかり。真剣に。」
「今池田秀一が選挙に出たら通るかしら?」
「…ウワ、声だけで入れそう(汗)」
「でも、本当はロプロスは古川ファンだから実はカイ・シデンが一番好きなんでしょう?」
「懐かしいよね、…元ネタの紫電改なんて今や誰も知らないだろうね〜。」
「ヤマトの建造ってもう始まってるんじゃなかった?そう言えば。」
「それ言い出したらとっくにレイバーは動いてるってば…。」
「パトレイバーと言えば…映画の3も結構好きだったけど、やっぱり…」
「押井守!!ロプロス超好きだよな。アヴァロンとミニパト買いたいけどお金がないって騒いでるもんな。」
「ええ。パト一作目のボックスは買ってたものね。ここ↓
http://www.oshiimamoru.com/index.htm
なんか入り浸ってるわよいつまでも…。」
「それで思い出したよ、アヴァロン!この、映画の。」
「ええ。名前からしてアーサー王が死後に行く楽園の名前ね。」
「チェスのモチーフも出るし、モルガン出てくるし、ロプロスモエモエだったよな(笑)」
「川井憲次も好きだからCD買って、車でガンガンにかけて運転してたら、家族に精神病扱いされて泣いてたわね…。」
「え!サントラ買ったの?!眠いってハリポタのサントラさえ買わなかったくらいサントラ嫌いのロプロスが?!」
「しー!!(笑)」
(続く)
初出:2002/10/27(Sun)
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以下日記にて不定期連載中。
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果たしてちゃんと終わるのか不安ですが、
有名な場面は劇で、それ以外は解説で進めていきます。
余力があればアーサ以外(円卓の騎士編)もやりたいな。
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