無機質な金属音を立てて、グランドリオンを構え直す。
「・・・・・・魔王ッ!!」
―――――わかっちゃいる。今更コイツを倒したところで、サイラスは生き返らないし、クロノは戻ってこないって。
それに。
―――――サラが、泣くだろう。
彼女の弟だったなんて。
混乱して、胸の内がただ荒立って、やけっぱちになりながら剣を相手に向ける・・・・・・いやしくも剣士の端くれなら、どんなことがあろうとやってはならないことだ。
知っている。そんなこと、言われなくても分かっている!!理性とか良心とかいうやつの制止に向かって半ば逆ギレ状態で叫び返す。
止めなきゃならない。剣の柄を痛いほど握り直す。
「今、ここでやるか・・・?」
「・・・・・・っ・・・・・・・・・・!!」
―――――どっちも選べない。けれど、選ばなくちゃならない。
―――――一つの答えを選びながら、俺は心のどこかが死んでゆくのを、確かに・・・感じていた。
>>END

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