大人になれば
-Dressed to Kill-

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「大佐、本日は何時にお迎えに上がりましょうか」

 部下に尋ねられ、シャアは首を捻った。
「そうだな…」
「パーティは八時からと聞いていますが」
「では、七時半に宿舎まで来てくれるか。会場までは少しかかるだろう?」
「了解しました!」

 敬礼に手を挙げて応え、シャアは着替えのために自室に引っ込んだ。

「お帰りなさい、シャア大佐」
「ただいま。君は非番だったのか?アムロ」
「ええ、今日はもう帰っていいと言われました」

 自室へ帰ると、シャアが先の一年戦争の最後の戦場、ア・バオア・クーで拾ったという元連邦軍の少年兵が彼を迎える。
 子犬のように駆け寄ってきた少年の名前はアムロ・レイという事くらいしか、シャアの周囲は知らされていない。今のところは、シャア付きの小姓か何かのような形で留め置かれているが。数々の戦功を誇る「ジオンの赤い彗星」だからこそ許された我が儘であった。
 尤も、戦後の混乱が未だ続くジオン領では風紀の検査もそこまでは手が回らず、有耶無耶のうちに強引にシャアが押し通してしまったとも言えるが。

 勿論、とシャアは外出の際は顔から外さないスクリーングラスを外してアムロに預けながら思う。
 勿論、彼の素性を知らしめる訳にもいかないだろう?まさか、「赤い彗星」が、宿敵の「白い悪魔」―――そう、一年戦争で連邦軍が見せたあの秘密兵器、【ガンダム】のパイロットでもあり、ニュータイプでもある少年を匿って居るなどと。



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 そもそもは、最終の決戦場で傷ついたアムロが、一度はシャアの手を気丈に跳ねつけたものの、右肩を貫通した傷が存外深手であったらしく、途中で気を失って倒れてしまった事が全ての切っ掛けだった。意識のない少年を、このままにしておく訳にもいかないと不思議な同情心なのか義務感なのか―――或いはもうこの世には居ない「彼女」の囁きだったのかもしれないが、とにかく同じく脱出を試みかけていたシャアは殆ど無意識に少年の元に駆け戻り、タイムリミットと戦いつつの脱出行をやってのけたのだ。

 アクシズまで落ち延びる艇の中で気付いた少年は、暫し愕然と我を忘れていたようだが、とうにマスクを外していたシャアが滾々とここにいる理由を話し聞かせると、納得はしないまでも落ち着いたようではあった。

「帰ることの出来る場所が君にはあるのだろう。帰してやるという約束まではできかねるが、癒えるまでは居ればいい。利用できるものは利用したまえ」
「あんたは、僕のことを恨んでいないのか」
 丸く大きな琥珀色の瞳でいっそ不思議そうに見上げられ、シャアは肩をすくめた。
「君は、戦場で出会った敵のことを全員恨んでいるのか?」
 暫く考えた後、アムロが首を振る。
「…いや」
「だろう?」
 シャアは言った後で少しだけ苦そうに笑う。
「戦場で出会ったのならば敵だろう。相対した相手に情けなどはかけんが、もう―――戦争は終わったのだ」
「シャア?」

 声の中に含まれる何処か空虚な響きに、アムロは身構えながらも気遣わしげな言葉を青年にかける。

「終わったのだよ」

 それ以上のことをシャアは言わず、アムロも口を開きかけたが結局は噤んでしまった。シャアが幾つかコンソールを弄る。操縦桿から手を離したところを見ると、船を自動操縦に切り替えたらしかった。そのままアムロに向けて言葉をかける。

「少し休みたまえ。アクシズまでは遠い。私も休ませて貰うから」
「……あなたが眠っている間に僕が地球にこの船の軌道を変えるとは思わないのか」

 疑り深くアムロが尋ねると、シャアは笑い出した。

「変えても良いが、糧食もエネルギーも保つまいよ。折角助かったのに、私と心中する気かい?アムロ君」
「……いや」
「なら、黙って眠ることだ」

 言うと、シャアは本当にさっさと目を閉じてしまった。

「……変な人だ」

 呟くと、アムロはそれでも往生際悪く船のエネルギー残量や軌道計算を勝手にした後、シャアの言葉が真実だと思い知り、自棄っぱち半分でどうにでもなれ、とシャアの隣で瞳を閉じた。

 そのまま、何をどうしてジオンの人間達を言いくるめたのかは知らないが、アムロは特に素性を追求されることも閉じ込められることも裁かれることもなくシャアの手元にいた。どうも、機会さえあれば本気で地球に返してくれそうな気配さえある。



□■



「銃の腕前は上がったか?今日は射撃の訓練だったのだろう」

 くすりと微笑みながら金髪の青年は、次に華麗な軍服の上着を脱いで少年に手渡す。受け取りながらアムロが答えた。シャアは別に敬語でなくて構わないと言ったのだが、アムロ自身が世話になっているのにそういう混同は良くないと、ここに来てからずっとシャアに対して敬語を使っている。

「筋はいいって言われましたが、握力がなさ過ぎるって…」
「まぁ、君は実際に実戦に出ることはないのだから、護身用の銃が撃てれば十分だ。トリガーの軽い銃がいいかな。今度注文しておこう」
 その言葉に、シャアが脱いでいく服を一つずつ受け取ってはハンガーに掛けたり畳んだりしながら、アムロが答えた。
「僕、あなたに施されたい訳じゃ」
「施し?勘違いして貰っては困る、アムロ。ここでの君は立派な私の付き人だ。護身用拳銃くらい携帯しないでどうする」
「あなたを人質にして逃げるかもしれませんよ」
「私を?それは楽しみだ」
 アムロの精一杯の物騒な負け惜しみを、くすくす笑いながらシャアが受け止める。そのまま棚のクローゼットを開いて、タキシードを取りだした。見慣れない服装にアムロが目を見開く。

「どこか、行くんですか?」
「なに、つまらない社交の会に呼ばれてね。軍人なんだから軍服で十分だと思うのだが…」

 気乗りしない口調で言った後、何か素晴らしいことを閃いた顔つきでアムロを振り向いた。

「そうだ、君も来るか?」
「え、ええっ?!無理、無理です!僕、そんなのに出た事なんてひとつもありませんから!」
 逃げ腰のアムロにも、シャアはどこ吹く風だ。
「では、今日が初めてということになるな」
「そ、それに礼装なんて持っていません!」
「付き添いなんだから、今着ている軍服で十分だ」
「シャア大佐!!」
「ふむ、そうだな。それがいい。先方には連絡を入れておこう。ああ、髪だけ少し梳かした方がいいな。後でやってあげるよ」
「勘弁してください〜〜!!」

 アムロの嘆きは虚しく、シャアは何処かうきうきした様子で携帯型の通信機を手に、奥の部屋へと引っ込んでしまった。



□■



「正気ですか、シャア大佐」
「心外だな。私はいつでも本気の男だよ」
「だったら尚更悪いです…」

 夜目にも煌びやかしい礼装のシャアの後ろで、アムロは着慣れない上等な布の感触にただ戸惑っていた。軍服でいいと言った癖になんのかんのと理由を付け、結局アムロはシャアと揃いのタキシード姿で迎えの車に乗り込んだのだった。

―――本当にこの人は口が上手いのか人をその気にさせるのが上手いのか。

 諦め半分の溜息をつきながら流れる外の景色を見ていると、シャアが上機嫌な声で話しかけてきた。
 彼の方は秀麗なタキシード姿ながら、顔には相変わらず大振りなスクリーングラスをかけている。
「急に用意させた割に、よく似合っているな」
「僕、一緒に行くなんて一言も言っていませんが」
「私だって訊いてなどいないよ。上官命令とはそういうものさ」
「上官命令、ですか…」
「私は君の上官だろう。階級的にも」
「そりゃ、そうですが」

―――立場が違うでしょう、立場が。あなたジオン公国軍人で僕は連邦軍人じゃないですか、という揚げ足は取るだけ無駄なので止めた。

 ああ言えばこう言う。議論はとうに諦めたとはいえ、釈然としないままアムロがシャアに尋ねた。

「でも、僕一体行ってそこで何をしていればいいんですか?」
「ん?私から離れなければいい」
「当たり前でしょう!一人放り出されてもなにしていいか分かりませんよ!」
「立食だと言っていた。適当に好きなものを飲み食いしていればいいさ。食べ盛りだろう?」
「……そんな気楽でいいんですか?」
「社交は私も大して得意ではなくてね」
「嘘ばっかり」
「本当だよ。…ああ、マハラジャ提督の息女のハマーンも来ると言っていたな。紹介しようじゃないか。年も近いし、気が合うかもしれない」
「ハマーン?」
「将来は美人になりそうだな。君と同い年か、少し年下な位だ」
「そんなことは聞いていません」
「アムロ、女の子に興味はないのか?」
「シャア大佐には関係ないでしょう!!」


 一通り車内でそんな舌戦を繰り広げた後、結局は引きずるようにパーティ会場に連れ込まれたアムロは、その室内の煌びやかさにまず息を呑んだ。

「すごい」
「そうかね?連邦との戦役に敗北して、辺境に縮こまっても尚、これだけの私腹を肥やしていただけにしか思えないが」
 皮肉げに言い放つシャアに、思わずアムロが青年の袖を引いた。
「何か?」
 言いながら首を傾げる青年に、思わずアムロは声を潜めて注意する。
「何か、じゃありません、シャア大佐。人が聞いたら」
「アムロはそんなことを気にするのか、意外だな」
 微笑まれ、アムロは言葉に詰まった。確か、ホワイトベースに乗っていた頃は暴走するアムロを皆が止める、というのがお決まりのパターンだった筈なのだが。シャアと行動するようになってからというもの、アムロの予想の更に斜め上前方を行っているとしか思えないこの金髪の青年の突拍子もない行動と言動に、ひたすら振り回され気味の根は常識人だったらしいアムロである。アムロ自身は極力目立ちたくないのに、シャアと居るだけで悪目立ちするのだ。とはいえ、他に味方も頼る人間も居ないジオン公国領で、シャアの庇護を抜けてしまうのも心許ない。

 ブライトさんごめんなさい、貴方の苦労が今やっと僕にも分かりました、と今頃は地球に居るであろう兄代わりの苦労人の木馬艦長に殊勝な反省を捧げながら、アムロがほら、ご馳走食べましょう、とシャアの腕を引く。

「食べ盛りだろう、君は。私に構わず、好きなものを食べてくればいい。いずれ軍費からピンハネした金で饗されたものだ、君がたらふく食べて悪いと言うものでもあるまい」
「だから、そういう言い方する人を放っておけないからおちおち料理も取りに行けないんです!」

 迷惑かけに連れてきたんですか!とアムロが噛み付くと、シャアがこれは失敬、と両手を挙げて降参のポーズをした。

「アムロに怒られないような節度ある行動を保つと約束しよう」
「いつまで持つやら」
「その為の同伴者だろう?」
「僕は牧羊犬じゃありませんっ!!」
「上手いことを言うな。私は狼か」
「……好きにしてください………とりあえず、ここにいる間はあなたは僕が護ります」
「それは頼もしい」
「シャア大佐みたいな危なっかしい人、放し飼いになんてできませんから!」
「期待している、アムロ君」

 舌戦で所詮アムロが口達者なシャアに敵うはずもなく。
 シャアはくすくす笑いながら、上機嫌で『狼なんか怖くない』などと口ずさんでいる。それがまたむかっ腹が立って、アムロは止せばいいのにまたシャアに向かって突っかかる。
「シャア大佐が子豚なんて、ちょっと図々しくないですか?」
「何を言う。後ろ盾もなく、門閥の出身でもない。私が頼るべき寄る辺はこの腕の立てる武勲一つだよ。いつ血に飢えた戦場の亡者共に食い尽くされるかと、怯えるばかりの日々なのだが」
 雑劇がかった仕草とあまりな言い草にアムロは一瞬絶句した後、ようように皮肉な口調で嫌味を言う。
「……とりあえず、シャア大佐は軍人じゃなくて詩人の方が向いているということだけは僕にも分かります」
 シャアがにっこりと微笑む。

「ありがとう、お褒めに与り光栄だ」
「誉めてませんからっ!!」

 精一杯のツッコミにもくすくす笑い続けているだけのシャアに、アムロは恨めしげな視線を送った。―――こんなんだから、美形の割に『得体が知れない』なんていって今一歩突っ込んでくれる女の人が居ないんだ、この人。顔だけだったら最高の素材なのになぁ、意外ともてないんだよなぁ。そんな思念を飛ばしてやると、同じくニュータイプである相手には伝わったようで、酷いなアムロ、と言われてしまった。

「私のことはいいから食べたまえよ。ほら、あそこでできたてのローストビーフの切り分けをやっているようだぞ?」
「……行ってきます。大人しくしていてくださいよ、迷子にならないように」
「それは君だろう」
「どうだか」

 シャアのことは多少気になったが、彼も子供ではないのだし、アムロよりも格段に場慣れしている。まぁ一人残しても何とかするだろうと、アムロはそろそろとその場を去った。そのまま、手に余るほどの料理の皿と飲み物のグラスを抱えて壁際に避難する。点在して置かれた椅子の一つに陣取ると、心おきなく戦利品を口に運ぶことに専念した。

 やがて、空腹が一段落してデザートにケーキと果物を確保して定位置に帰ると、人の輪にはちょっとした方向性が出来つつあった。見るとではなく目を遣ったアムロは、その流れの中心にいるのが他ならぬ自分の連れであることを目にして軽い感嘆の声を挙げる。

「…へぇ」

 客観的にこうして眺めてみると、確かにシャアが輪の中心にいることにも納得できた。ただ美形だと言うだけではない、シャアには何か、カリスマというか、他人を惹き付けて已まない磁場のような引力がある。露悪的な事を口にしても皮肉を言っても、青年の本質が酷く優しいことも隠しようのない事実だ。―――勿論、アムロはシャアがジオン共和国を建てたジオン・ダイクンの嫡子であるという暗黙の事実など毛ほども知らなかったが。

―――だって、あのララァが好きになった、命をあげてもいいと思った相手なんだもんな。

 そう思うと、同じ男として少し悔しい気もする。シャアとの年の差は五つだが、それだけでは超えられない遙かな壁のようなものが、自分とあの青年の間には立ちはだかっているような気がしてならない。
 そんなことを考えながら指に着いた生クリームを行儀悪く舐め取っていると、横合いから声を掛けられた。

「あなたが、アムロ・レイ?」
「え、はい」

 自分の名前を知っている人間に、きょとんとしてアムロが振り返る。



□■



「どうした、ご機嫌ななめだな、アムロ」

 帰りの車の中で、シャアはずっと仏頂面のまま隣に座っているのに口も開かない少年に問う。アムロはじろりと剣呑な目つきで青年を睨んだ。

「僕をダシにしたでしょう、シャア大佐」
「何のことだ?」
「惚けないでください、ハマーンていう子に思い切り睨まれましたよ、僕とシャア大佐が怪しいって!」
「怪しいのは君だけだろう?私は生粋のジオン公国軍人だぞ」
「そういう話じゃありません!一体僕のことを彼女になんて紹介したんですか!」
「それは勿論、『一年戦争の、あの実りのない不毛な戦場で私がたった一つ手に入れた最上の戦果であり原石だ』と言ったが」
「それだーーーーーーーーーー!!!」

 がっくりとアムロが項垂れる。あの飛び切り可愛い赤い髪の毛の少女には、きっとアムロは「ジオンの赤い彗星」を巡る恋敵としか映らなかったに違いない。畜生、取り持つとか言っといて、嘘つき!と心の中で思い切りシャアを罵りながら、アムロが青年を睨む。

「もし僕に彼女が出来なかったら、シャア大佐の責任ですからね」
「私が何をしたというのだ。君の甲斐性の問題じゃないか」
「あなたが尽く邪魔してるんでしょう?物凄く久しぶりに可愛い子を見たと思ったのに、いきなり嫌われるなんてショックだ…」
「おやおや」

 シャアが堪えきれなくなったように笑いだした。

「なんだ、ハマーンは君の所に文句を言いに行ったのか?」
「文句じゃありませんでしたけどね」

 狡いシャアのことだ、きっとあの少女の想いを逸らすためにアムロを利用したに決まっている。シャアがゲイだと思われるのなんて何ともないが、自分まで付き合わされるのでは堪ったものではない。ましてや、シャアを誑かしたように言われるなど心外極まりない、というのがアムロの偽らざる本音だ。

「シャア大佐も諦めて彼女の一人でも作ればいいのに」
「こう見えて私はなかなか理想が高くてね、アムロ」
「はいはい」

 聞いてやるもんか、と思いながら車が着いたのをいいことにさっさと宿舎の中に入っていくアムロの後を追いながら、シャアが待ちたまえよ、少々短気だな、君はと苦笑する。振り返るといつの間にかシャアはまたスクリーングラスを外してタキシードの胸ポケットに突っ込んでいて、大盤振る舞いされる美貌とアムロをじっと見つめる深青の瞳に、アムロは一瞬以上見とれてしまった。―――危ない危ない、この顔に騙されるのだ。

 思ったアムロは、ふと思いついたことを口に出す。

「そういえば、パーティ、軍服の人も沢山居たじゃないですか。シャア大佐はなんでわざわざタキシードで行ったんですか?」
 軍服が正装の筈なのに、とシャアの明らかにオリジナルな赤い軍装を思い浮かべると、シャアが君は鈍いな、と苦笑した。

「たまには変わった格好もいいだろう?軍服なんて見飽きている事だろうし」
「ええ、まぁ。でも、似合ってますよ」
「ありがとう。飛んでもなく面食いな君には、このくらいしないと視界にも入れてくれないかと、思ったのさ」
 後半は囁くようにしながら耳元に顔を寄せられ、口説かれているような体勢にアムロがカッと顔を赤くした。

―――絶対、さっきの冗談を実行して遊んでるんだ、この人!!

「シャア大佐は絶対僕をからかって遊んでいるでしょう!」
「まさか。私ぐらい生真面目な男はそういないよ?」
「嘘、ばっかり!」
「嘘なんかひとつも言ってはいない。―――そうだな」

 暫し真っ白な手袋をはめた手を形のいい顎に当てながら思案した後、アムロに向かって微笑む。

「大人になれば君にも分かるよ、アムロ・レイ」

 言いながら長くて優美な指が伸び、アムロの額をこつんと小突いた。そのまま、その手の平がアムロの腕を取る。

「さぁ、踊ろう。さっきの会場ではダンスをし損ねた」
「うぁ、ちょっと!ここ、宿舎ですよ?!」
「心配ない、私がリードするから」
「そんなことは聞いていないって、言ってるでしょう?!」
「つれないな」
「当たり前です!」



 赤い彗星のペースに翻弄されて巻き込まれっ放しのアムロが大人になってシャアの言葉と態度を理解するには、結局この後七年に近い時間を要することになるのであった。勿論、理解したところでやっぱり詐欺だと文句を言われることには変わりはないのだが、何にしてもこの後の記録にアムロ・レイがシャアの手元を離れて地球連邦に帰ったという記載はついぞ存在しなかったようである。






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+++END

 

 

夏丸様への隠し創作発見イベントのプレゼントリクエストです。
「20シャアに晴れ着を着せる!」というのがリクエストだったのですが、なんか・・・晴れ着意味なし・・・
20シャア最強伝説が打ち立てられただけでした、ぎゃふん。
しかし、シャアは楽しそうですよね、シャアは。(笑)

 

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