ミチシルベ
-a road home-





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ぼくの前に道はない
ぼくの後に道は出来る



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 青い髪の毛の青年は、絶対に信じられないという風に大きく瞳を見開き、首を振った。

「嘘、でしょう?」

 お願いだから嘘だと言って下さいと揺らめく灰青の瞳が訴えかける。受けた鳶色の瞳は微かにするする逸らして行かれた後。
「……ごめん、本当。」
「本当の本当の本当に、あれがクワトロ大尉なんですか?!」
「カミーユ、信じたくない気持ちは分かるけど。」
「認めません、僕は絶対に認めませんからねっ!!」
「いや、でも認められなくても本当だから。」
「嘘だ……。」

 かくんとその場に膝を着いてへたり込みそうになる。リビングのソファで座って話をする男二人の視線の先には、日当たりの良い庭で機嫌良さそうに洗濯物を干す一人の金髪のうら若い青年の姿。

 金髪の青年の名前はシャア・アズナブル。遙か昔、一年戦争で「ジオンの赤い彗星」と呼ばれた勇士である。…が。十四年後の現在、何故か彼の時間はその時まで巻き戻ってしまっている。
 そんな彼を見つめている青年の名前は一人はアムロ・レイ。現在、名実共にシャアの『ダーリン(笑わない)』でもある、地球連邦軍ロンド・ベルのエースパイロット。シャアとは一年戦争からの腐れ縁…もとい宿命のライバルである。ちなみに当歳とって29歳。本来ならばシャアよりも五つ年下の筈であった。本来ならば。もう一人の青い髪の毛で秀麗な顔立ちの青年の名前はカミーユ・ビダン。シャアが一時エゥーゴという組織に所属して、「クワトロ・バジーナ」という名前を名乗っていた頃、同じ組織に所属する直属の部下だった。いわゆる『可愛い後輩(だから笑わない)』である。ちなみに本来ならシャアよりも十一歳年下の筈の彼は現在23歳。

 しかし。現在の所二人ともものの見事に二十歳のシャアよりも年上のお兄さまになってしまうのだった。


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「アムロ、洗濯物は干し終わった……。」

 その時、妙に所帯臭い事を言いながら当のシャアが部屋に入ってくる。その時、アムロの隣りに座る青年の姿を見かけて表情を変えた。

「…すまない、来客中だったか?」
「ああ、いや構わないよ。」
 アムロが苦笑して立ち上がる。まぁ座ったら?コーヒーでも淹れてくる、と言い残して部屋を出ようとして、隣をすり抜けざまシャアに腕を掴まれた。

「ちょっと待て、アムロ。」
「なに?」
「私はまだ、こちらの方を紹介されていない。…君の友人か?」








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続く。

 

 

奥様はハタチ(笑)シリーズ(シリーズ?)なのです。
カオリンへの呪いは続く…(笑)今回はカミーユ登場です。
カオリンのサイトのガンダムコンテンツ発足の「お呪い」なので此処で読めるのはこれだけ。
後は「不機嫌林檎」さまへどうぞv

 

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