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しっつもーん

ええとな、とりあえずギン乱回りだけでええわけよ。知りたいのは。
それで、ギンと東仙さんと日番谷くんの順番と、
乱菊さん、イヅル、修兵の辺りが知りたい訳。

副隊長って指名制で、そないころころはかわれへんやろ?
見てると、他の隊士と違って隊長が自分で選ぶ腹心っぽいやないですか。

そしたらですね。

年功序列見てると、乱菊さん>修兵>吉良(雛森・恋次)じゃないですか。

でも、それぞれの隊長を見てると、
東仙>ギン>日番谷
でしょ?
しかも、藍染隊長のところは、ギンが隊長になるから抜けて、
それで雛森ちゃんに変わった。
それは分かる。だからギンは雛森ちゃんと同期のイヅルが副隊長、それはいいのよ。

でもさ、乱菊さんが副隊長になったのって、じゃあ随分遅くない?

東仙さんは割と早いでしょ、ギンが入隊したころもう席官だったから、隊長になったのも早かった筈。

少なくとも、ギンよりは。

そしたら修兵は二代目以降の副隊長?それにしても、東仙さんってそんなホイホイ副隊長変えそうもないし、乱菊さんよりは早いんじゃないか。

それともひっつんの隊長就任ってそんな早かったのか?
ギンより?
それで、副隊長になった順番は乱菊さんの方が先?

まあ、乱菊さんが先ならそれはそれで副隊長被りで萌えはするんですけれども。

ひっつんがあっという間に隊長になりました〜みたいな。

でも、それでも修兵はそれとイヅルの間に入らなきゃいかんわけでるよ。

または、単純に年齢で敬語使ってるだけで、実は副隊長としては修兵が先輩?でも、乱菊さんの性格的に、先輩は立てそうだよねえ……。

その辺の順番がどうもすっきりしないわけです。

ちなみに、他の隊のことは考えたらきりがないからもうしらん(笑)
2011/04/28(Thu) 晴れ


【A winter fairy is melting a snowman/GUNDAM:C/A】

クリスマス、久々に赤白。


 だいたいさ、と鳶色の髪の青年はぼやいた。

「クリスマスイブで盛り上がるって、意味が分からないと思わないか? 地球世紀の宗教だかなんだかは知らないけどさ。そりゃ、シャイアンに居た頃はそれなりにパーティなんかあったけど、あっちは当然のように家族単位でだったぜ? スイートとか二人のとか、他人の誕生日じゃないか。結局はさ。第一、聖なる日なのなら、ばか騒ぎは慎むべきだろう。そうじゃないか?」

 黙って青年の愚痴を聞き流しながら、本日の為のシャンパーニュのコルクに手をかけて金髪の男は苦笑した。

「昨年、クリスマスに居なかったのは悪かったと思っているよ。今年はチキンだってツリーだってプレゼントだって用意しただろう?」

 さあ、ご機嫌を直して、と言われて鳶色の髪の青年は頬を赤く染めた。

「べ、別にそんなの、嬉しくなんか……」
「アムロ、諦めてグラスを手に取ってくれ。そら、メリー・クリスマス!」
「……メリークリスマス。でも、めでたくなんかないんだからな? 本当だからな?」
「分かった分かった、ケーキの苺はアムロに譲ろう」
「い、苺なんかで……」

 こうして、宇宙世紀の英雄二人のツンデレ・イブは和やかに過ぎて行くのであった。
2010/12/24(Fri) 晴れ


【ブリコン番外編】

 またの名を流浪の貴公子編。

 平子真二は思い切りイヤそうに目の前に現れた人影を見た。

「なぁ、なんで自分らここにおんの?」

 にっこりと緩く波打った髪をなびかせた男が微笑む。

「要に、どうしても尸魂界との勝負に勝ちたいから、と戦力外通告を受けてね、こちらに混ぜて貰うように言われた。宜しく頼む、平子隊長」

 隣で、ぺこりと銀髪の男も頭を下げる。

「そないな訳でボクも追い出されたんですわ、よろしゅう、平子隊長」
「かああっ!なんやなんや、情けない奴らやのう!」

 まとめて説教タイムやそこへ直れお前ら!と元部下二人をびしびし叱る平子に、後ろからゴム草履の蹴りが入った。

「痛いわ! 何すんねん!!」
「おい、ボケシンジ。まさかうちらヴァイザードにそないな奴ら混ぜたりせんやろな?」

 じろり、と金髪のツインテール少女に睨まれ、平子が頭を掻いた。

「まあ、うち色モン多いからなあ、拳西に『千の風になって』でも歌わすかー、ちゅう感じやし」

 ネタは多い方がましちゃうかー、と暢気なことを言う平子の横から、銀髪の男がにへらと微笑む。

「関西人多いから嬉しわぁ、仲良うしてな?」
「やかましいわエロギツネェ! そや、お前らまとめてあの五番隊のカワイイ系の女に引き取ってもろたらどないや」

 それがええ、とぽむ、とひよ里が手を叩く。

「……雛森くんかね」
「そや!野猿せえお前ら、野猿!!ダンスで雇うてもらえ!黙っとったら顔だけはイケメン系やねんからあの女の後ろでトリオで踊り狂え!」
「待てやひよ里!なんでオレまで入れんねん!」
「しゃあないやんけ、五番隊に配属された宿命や」

 さあ荷物まとめて出て行けや!!と言われ、三人になった一行。

 こうして新旧五番隊トリオの流浪の旅は続く。

 つづかない。(笑)




雛森ちゃんが仲間に加わったら多分西遊記が始まるに違いない。
悟空が平子で藍染が八戒でギンはカッパ。

・・・・・・・・藍染法師とは旅をしたくないです。
2010/12/22(Wed) 晴れ


BLIKON III☆

☆十番隊
 さて、と氷輪丸を背負い直しながら日番谷はこきこき首を鳴らした。

「市丸はどうした、松本」
「埋めて来ました」

 まさか氷天百華葬炸裂させるとは思いませんでしたけど、とにこやかに金髪の美女が微笑む。

「ったくあいつもなあ、何考えてんだか」
「ホントです」
「お前、本当は俺とじゃなく、あいつと『冬の花火』でも歌いたかったんじゃないのか」

 去年はお前、うち裏切って三番隊に引き抜かれやがって、とぼやく日番谷に、あら、と乱菊が微笑む。

「ヤキモチですか?」
「アホか」

 心配してんだよ、とは言わずにそっぽを向く少年に、乱菊が嬉しそうに微笑む。

「今日は、マイクは二人で一本ですか?」
「……お前と俺の身長差で、そんなもんどうしろと」
「踏み台用意します!」
「いるかそんなもん! 格好悪ぃ!」
「じゃあ、あたしが隊長を抱っこして」

 ぎゅっと!と胸元に引き寄せられそうになって、日番谷が速やかに切れる。

「……霜天に坐せ、」
「きゃああ、卍解禁止ー!!」
「やっかましい、テメェも市丸と一緒に仲良く氷に漬けるぞコラァ!」

 とりあえず、十番隊の天幕の中はきゃっきゃと騒ぐ声が楽しそうに満ちあふれていた。


☆十一番隊
 なんていうかなあ、と弓親は流石に遠くを見る目になった。

「たまにはキミ、出場しないの、一角」
「馬鹿いえ、隊長が歌う、つってんだぞ」
「……まあ、恒例だからねえ」
「ライバル視してんの、うちの隊長だけだけどな」
「迷惑なんだけど。……ところでさ、今回、何ホーン行くと思う?」
「とりあえず、観客の退避から考えた方がよくねえ? やちる一人残しゃあ充分だろ、聞かせるためじゃねえしよ」

 何故か毎年七番隊の狛村左陣をライバルと定め、シャウト合戦を持ちかける熱きロックンローラー・更木剣八の配下の三席と五席は、どちらからともなく深いため息をついたのだった。


☆十二番隊
 今年は負けられないヨ、ネム、と涅マユリは呟いた。

「私の計算では、99.99999%の確率で優勝を狙える筈だヨ……! 男の声だけでは審査員が納得しないというから、仕方が無いからお前も歌わせてやるヨ」
「光栄です、マユリ様」
「精々足を引っ張らないようにしろヨ。まあ、お前の助けなどなくとも私の声は10オクターブは出るように改造済なのだがネ」
「素晴らしいです、マユリ様」
「あと、今回の歌詞には英語があるからネ、ネイティブの発音が出来るように舌と脳の一部も改造してみた。正に完璧!」

 クックックック、と笑いながら、さて、とマユリは懐から小さな瓶を取り出す。

「技術は完璧ダ。後はライバルを潰すだけだヨ。他は敵ではないが、わざわざ虚圏から帰って来た奴は強敵だ」
「藍染隊長でしょうか」
「お前は馬鹿か? 藍染なんぞ敵じゃないヨ! あいつはある意味安心の速水クオリティだヨ! あと市丸も声だけはいいが所詮はエロ音痴だからな、問題は東仙ダヨ。さあネム、これをほんの一滴、ヤツの飲み物に流し込め」

 そうすれば声帯がたちまちに焼けただれて、と嬉しげに言うマユリを、正攻法だけではなく勝ちに行くマユリ様素敵です、とネムは尊敬の眼差しで見つめたのだった。


☆十三番隊
 本当に心配ないよ、と浮竹十四郎は苦笑した。

「いやいやいや、隊長に歌わせる訳には!」
「そうですよ隊長、棄権してください!」
「だけど、今日はみんな来てるし」
「そういう話じゃありません、観客席でお休みください!」

 虎徹清音がぐいぐい腕を引っ張るのに、浮竹は深々とため息をついた。

「……わかった、じゃあ三人で歌おう」
「「えっ」」

 途端に、三席コンビが固まってしまう。

「三人で、ですか?」
「いいだろ? そうすれば、無理をしなくていいし」
「う、嬉しいですが、練習なんかしてな……」
「分かりました!光栄です!」
「ええーっ!?」

 胸を叩いた小椿仙太郎に、清音があたし達練習なんてしてないのに!?と食い下がったが、結局は三人で仲良く歌う羽目になってしまった。

 が、浮竹十四郎が楽しそうだったので、これはこれでいいかな、と思った隊長想いの三席二人なのであった。


☆十三番隊・おまけ
「杇木さん、今日は宜しくお願いします!」
「うむ、頑張ろうな、井上」
「でも、本当に制服で良かったのかな? あたしたち。みんな死覇装とかだけど……」
「なんだか知らぬが、これで歌えと一護の父から指示があったのだ。折角来てくれているのだ、言うことを聞いてやっても罰は当たるまい?」
「そうだね!」

 がんばろうねー、ときゃっきゃしながら歌った生足ミニスカートの女子高生二人組が、観客の有象無象オッサン&死神の怖いお姉様ばっかり見慣れている独身男子勢の心を一撃卍解ドキュン☆した挙げ句、優勝をかっさらって行ったのは言う間でもない。

 時代はAKB48と力説する黒崎一心プロデュース、渾身の作戦勝ちであった。






 その後、翌年は十刃を率いてリベンジを企む東仙要統括官の姿が虚圏で見受けられたという噂がまことしとやかに囁かれるようになったとか、ならなかったとか。

 とりあえず、目下の所山本元柳斎重國の悩みとしては、来年は紅白歌合戦にするか、尸魂界対虚圏にするか、どちらがより熱戦になるかのう、ということであるあたり、まだまだ世界は平和であった。

終わってしまえ。




☆番外その2

「おい!俺は!?コン様はどうしたよおおおおおお!!!!」
2010/12/22(Wed) 晴れ


BLIKON II☆

☆六番隊
 よし、と阿散井恋次は気合いを入れた。

「張り切って歌うぞ〜!」

 気合い一発、と拳を握りしめながら闘魂を燃やす副官を、隊長が嗜める。

「恋次、歌うのはバラードだぞ」
「そうっすね、任しといてくださ……」

 言いかけて振り向いて、恋次は凍り付いた。

「……朽木隊長」
「なんだ」
「今すぐお着替えを」
「……どこかおかしいか」
「流行させたいってお気持ちは分かりますけどね、ワカメ大使の着ぐるみはやめて下さい……」
「そうか、折角ルキアの紹介で、滅却師の少年に仕立ててもらったのだが」

 くるり、と向けた背中に滅却師十字がばっちり入っているのを見てちょっぴり泣きたくなりながら、恋次は慌てて隊長に着替えをさせるべくかけずり回る羽目になった。

☆七番隊
 ぬう、と狛村左陣は唸った。

「本当に歌わぬのか、鉄左エ門」
「勘弁してつかあさい、隊長。儂は控えさせてもらいますけえ」
「しかし、儂一人では」
「大丈夫です、七番隊一同、隊長の勇姿を観客席より熱う拝見しとりますけん!」

 ぐっと「LOVE KOMAMURA」うちわとペンライトを握りしめ、揃いの狛村ラブ羽織も用意した、七番隊狛村隊長親衛隊を率いる親衛隊長にして副隊長の射場鉄左エ門は、歌う狛村よりも余程気合いを入れていざ出陣!と天幕を後にした。

 その後、コンサートグッズ販売会場で販売された「狛村左陣ぬいぐるみ」「狛村左陣人形焼」などのファングッズは、史上最高の売れ行きを計上したのだった。

☆八番隊
 あれ、と京楽春水は呟いた。

「……そういえば、今日ってなんか予定あったような……」
「おや、主さん、なんぞ余所見でありんすか?」

 艶やかに赤い色を刷いた目元にきゅっと睨まれ、京楽が頭を掻く。

「ごめんごめん、でもさあ、なーんか大事な用事あった気がするんだよね〜、なんだったかな」
「あっちに飽きたのなら飽きたと素直にいいなんし」
「だから、怒らないでよ、太夫〜」

 ねっ、と美女のご機嫌を取ろうとする京楽の目の前で、ばん!と音を立てて襖が開いた。

「この忙しい時期に郭に居続けとは、いいご身分ですね、隊長……!」
「ああっ、七緒ちゃん!!」

 焦って起き上がる京楽を絶対零度の視線で睨みつけながら、七緒はもうこんな男は捨てて一人で出場した方がマシだったかもしれない、と心の中で深いため息をついたのだった。

☆九番隊
 隊長、と檜佐木修兵が瞳を潤ませる。

「色々思う所はあるだろうが、今日は私は正義の為に正しく歌う。助けてくれるな、修兵」
「勿論ですとも!」

 九番隊(元)隊長、この為だけにわざわざ虚圏から戻って来た東仙要を前に、檜佐木はぐっと涙を拭った。

「でも、よくお戻りになられる決心が」
「当たり前じゃないか、まあ、護廷十三隊の隊長格には敵は居ないがね、新人の死神代行や滅却師の若造に、正義の歌声とはなんであるかを教えてやらなければ」

 くくく、ととても正義の味方とは思えない笑い声を漏らす東仙の後ろ姿を見ながら、これで今年も、と檜佐木が拳を握る。
 ここ数年、東仙が隊長になってからこの歌合戦の賞金王を逃したことの無い九番隊黄金コンビ、人呼んで「瀞霊廷のケミストリー」は、満を持してステージへと足を進めたのだった。
2010/12/22(Wed) 晴れ


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